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歌舞伎役者の妻にとって着物は必需品!一般人より気配りが求められる着物

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「歌舞伎役者の妻」と言えば、どんなイメージをお持ちでしょうか?まず、真っ先に浮かぶのは、華美すぎないシンプルで美しい着物と、結いあげた髪、といった姿かと思います。

着物は、「歌舞伎役者の妻」として奔走する彼女たちにとって、不可欠な衣装です。ここでは、そんな歌舞伎役者の奥様方が纏う着物について、少し迫ってみたいと思います。

着物は自分で着付ける

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歌舞伎役者の奥様には、同じ梨園出身の方が多くいらっしゃいます。幼い頃から、舞踊などお稽古ごとを学び、着物に慣れ親しんだ生活を送ってこられた方には、着物を自分で着付けることは容易です。しかし、中には、三田寛子さんや藤原紀香さんのように、芸能界や一般家庭出身の奥様もいらっしゃいます。

現代の一般家庭で着物を着る機会といえば、七五三かお正月、成人式や、稀に結婚式くらいという方が多いと思います。趣味で着物を着る方以外は、ほとんどの場合、美容室などで着つけてもらいます。

歌舞伎役者の妻になると、ご挨拶廻りや公演初日、楽日など、とにかく着物を着る機会が多くあります。そのため、一般家庭から梨園に嫁いだ女性でも、着物の着付けを自分でできるようになることが、必須条件だといいます。

着物の種類

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ひとくちに着物といっても、季節によって仕様が異なります。歌舞伎は、一年中興行がありますので、奥様方にも季節ごとの着物が必要になります。

10月から5月までは、“あわせ”と呼ばれる裏地がついた着物です。6月・9月の季節の変わり目は、“単衣”という裏地なしの着物となり、7月・8月は、“薄物”と呼ばれる盛夏用の着物を着用します。薄物は、“絽”や“紗”、“上布”などの、少し透け感のある生地となります。

一般的には、現在は、それほど夏用・冬用のこだわりなく着ることが多いですが、歌舞伎役者の妻となると、この季節感も合わせなくてはならないようです。薄物の着物には、同じ透け感のある帯を合わせる、など、着付けにも繊細な心配りが求められます。

着物は身に着ける小物も多いので、全体のバランスを考慮して、組合せなくてはなりません。義母や先輩方に教えてもらいながら、着物に慣れていく必要があるようですね。

着こなしの極意がある?

歌舞伎役者の奥様は、着物を着る機会が多いため、枚数も一般の方よりは多くお持ちのようです。また、先代から受け継がれる着物など、何十年にも渡って大事に着続けられているものもあるそうです。

とはいえ、着物一枚のお値段には相応の金額がしますので、そうそう頻繁に購入することはないようです。歌舞伎役者の妻として、お客様の前に出る機会が多くあるぶん、何度も着る着物がパターン化しないように見せる工夫があるといいます。

工夫のひとつは、帯です。同じ着物でも、帯によって印象がガラリと変わります。色や柄により、シックな装いになったり、華やかさを見せたりできます。

また時には、上演される演目に関係する柄であったり、梅やひな祭りなど、季節に由来するデザインがされている帯を選ぶこともあるそうです。コーディネートを楽しみながら着ることで、センスも磨かれていきそうな気がしますね。

帯の他にも、髪を結いあげた際のかんざしや、髪飾りなど、小物も目を惹くポイントになります。また、最近はカラフルな足袋も販売されていますが、奥様たちは基本、清潔感のある白を履かれています。上品な装いを、常に心がけてあるようです。

着物は、勝負服?

歌舞伎役者の妻、という立場は、あくまで旦那様を陰で支える役割を担います。TPOに合わせた色や柄を選ぶにあたって、「お客様より高価なもの、目立つものは避ける」、という心配りもあるといいます。

高価な着物を纏って、すっきりと美しい姿勢で立たれていても、裏では忙しく動き回らなくてはなりません。奥様方にとって着物は、仕事着であり、勝負服でもあると言えそうです。

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